結婚相談所の各社のサイトを見ると成婚率が大幅に高低差があったり、明記していないところもあったり、謎であると思われませんか?
結論から言いますと、「成婚率」というものは結婚相談所各社によってそれぞれ 成婚という言葉の定義 と 率を割り出す計算方式の内容 が相違するためです。
つまり成婚率の明記・不明記は結婚相談所の良し悪しの材料にはなりません。
ただし定義の内容と率を割り出す計算方式の内容をしっかりと把握してから考えると参考にはなるでしょう。
もくじ
結婚相談所の成婚率の計算式内容は統一されていない
結婚相談所を検討される際によく目につく「成婚率○○%」という数値。
90%を超える明記の社もあれば20%台の社もあり、「えっ?」と思うような老舗の大手にはそもそも成婚率の明記がどこにもなかったり、いったい何故でしょうか?
それは結婚相談所の「成婚率」というものには統一された表記の法律が定められていないからです。ただし率を明記する以上、率の算出根拠を記すことは定められているのですが、数字の大きさと説明文の小ささが見る方を混乱させる原因なのではないでしょうか。 数字の表記だけにとらわれてはなりません。
主な計算方式
例.1(1年以内で成婚退会した人数)÷(成婚退会した人数)×100=○○%例.2(成婚退会した人数)÷(全会員数)×100=○○%
例.3(成婚退会した人数)÷(退会した人数)×100=○○%
このように計算式における分母と分子の内容により、割り出される数値は当然ながら大幅に変化します。
成婚率:割り出し計算方式の確認ポイント
- 成婚定義の確認
- 期限の有無
- 成婚定義の確認
- 対象の人数の種別と範囲
成婚の定義相違例
例.1会員同士がお互い1人のみの真剣交際を経て成婚し、退会すること例.2成婚退会者とは、交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)を指します引用元:パートナーエージェント
引用元:ツヴァイ
ご覧の2社の例において明確な相違点
ポイント! 会員同士だけにするのか、会員外も含むのかにより意味がまったく変わってきます。たとえば会員外を含めるということは、結婚相談所で活動していたと同時に婚活アプリも並行していてそちらでよい出会いがあったから退会となると、その結婚相談所での活動の成果とはならぬ気がします。
ただしその結婚相談所のカウンセラーさんに、異性に対するアプローチや接触の仕方など色々とアドバイスをしてもらった成果で婚活アプリのかたとうまくいったのかもしれません。
成婚の定義というものは各社表現がそれぞれであり、注意するポイントです。
大手結婚相談所の成婚率及びその定義と計算式内容一覧(あいうえお順)
- 【成婚率】50.8%
- 【成婚定義】成婚とは、一般的には交際相手が見つかり、結婚の意思がみえた段階で活動を終了することを意味します。他社では、退会後に結婚まで至っていないケースも多いのですが、IBJメンバーズではきちんとプロポーズをして結婚を約束したお二人を「成婚」と位置づけています。
- 【計算式内容】(成婚退会者)÷(一定期間内における全退会者)×100
- 【備考】※2019年1月~12月の主要コース実績
引用元:IBJメンバーズ
- 【成婚率】30%
- 【成婚定義】交際相手と結婚する意思を固めて婚活を終了すること
- 【計算式内容】(年間成婚退会者数)÷(毎月の平均活動会員数)×100
- 【備考】成婚者のうち90%の方が、活動開始1年以内に成婚
引用元:エン婚活エージェント
- 【成婚率】記載なし
- 【成婚定義】会員同士の成婚退会者とは、会員同士で成婚することとなったとの退会届を当社に提出された会員のことを言い、会員以外の方との婚約・結婚による退会者は含みません
- 【計算式内容】記載なし
- 【備考】成婚退会者数5,676人(2019年1月~12月実績)
引用元:オーネット
- 【成婚率】94.4%
- 【成婚定義】記載なし
- 【計算式内容】成婚退会した人の中で1年以内に成婚した人の割合
- 【備考】2017年度実績
引用元:サンマリエ
- 【成婚率】25%
- 【成婚定義】「成婚」とは、交際中のおふたりが結婚の意思を固めて婚活を終了することを意味し、ゼクシィ縁結びエージェントでは、”パートナーシップ成立”といいます
- 【計算式内容】(成婚退会者数)÷(活動会員数)×100
- 【備考】活動1年以内の成婚率は82%
引用元:ゼクシィ縁結びエージェント
- 【成婚率】記載なし
- 【成婚定義】成婚退会とは、交際・婚約・結婚(会員同士・会員外含む)を理由に退会届を当社に提出されること。
- 【計算式内容】記載なし
- 【備考】成婚者数5,427人(2018年2月~2019年2月の実績)
引用元:ツヴァイ
- 【成婚率】27.2%
- 【成婚定義】会員同士がお互い1人のみの真剣交際を経て成婚し、退会すること
- 【計算式内容】(年間成婚退会者)÷(年間平均在籍会員数)×100
- 【備考】3,264名※C-ship会員を含む成婚数は4,004名
引用元:パートナーエージェント
成婚率=そこに入会した際の結婚できる確率ではない
成婚率という数値が目に付くと、多くのかたが「そこの結婚相談所に入会した場合の結婚できる確率」であるというイメージをもたれるでしょう。
しかし上記の大手主要結婚相談所の一覧の成婚率の定義と計算式の内容を見ればもうお分かりのように、成婚率とはあなたがその結婚相談所に入会した場合に結婚できる確率を表したものではまったくありません。
みんなが知りたい成婚率の算出方法
しかし本来であれば、「そこの結婚相談所に入会した場合の結婚できる確率」を知れると参考になりますよね。
となれば算出方法は
(その結婚相談所の創業から現在までの会員同士で婚姻届けを出した人数)÷(その結婚相談所の創業から現在まで入会した総人数)×10
であれば、一般的な多くのかたがイメージできるでしょう。そしてこの算出方法をすべての結婚相談所が明記せねばならぬ法律でもあれば、ある程度の歴史がある結婚相談所であれば成婚率の%の最高値の社が間違いなく結婚できる可能性の一番高い社であると判断できます。
では何故そうなっていないか?はお察しのとうり、上記で算出すると成婚率はガクッと落ち込むでしょうし、これだけ多くの結婚相談所が競争し合っていれば正直者はバカを見るではありませんが、あえて検討者に対して負のイメージを植え付ける材料になることはしないでしょう。
競争によりサービスの低下は招かず、各社リーズナブルになることはユーザーにとってウェルカムですが、良いイメージ訴求のためのユーザーが勘違いするようなわかりにくい表記は業界全体を通してやめてもらいたいものですね。
結婚相談所のランキングページにも注意
ここまでご覧いただけたかたならもうお気づきでしょうが、「成婚率の高い結婚相談所ランキング」というものが散見されますが、その順位はまったく意味がありません。
逆にどのようにして順位を付けれるのか教えてほしいくらいです。運営している結婚相談所各社もそのようなランキングにはあきれていると思われます。
「成婚率」以外の項目においてもランキングが掲載されているページを見られたら、 その順位はどのような訪問者(性別・年齢)のために、何に対して何の目的で何のエビデンス(証拠)を基に順位付けされているか を注意してご覧になられることをおすすめいたします。
よく見るとつじつまが合わず、ツッコミどころが満載なものがありますので。
まとめ
- 成婚率=そこに入会した際の結婚できる確率ではない
- 成婚の定義は各社それぞれ相違する
- 率を割り出す計算方式の分子と分母内容のチェック
- 主要大手各社の早見表一覧
- ランキングの注意点
こと「成婚率」に関してはあくまでも上記内容をチェックのうえ参考程度に考え、優先順位としては下のほうにおいて検討されてよいと思います。
民間サービスを利用して婚活を行う場合、街コン、パーティー、イベント、アプリ、サイトなど多種多様ですが、やはり 真剣度の高さと、同一目的者同士の集まりであること、安心度(公的証明書多数を提出)の高さから結婚相談所は群を抜いて早期結婚への近道 であると思います。
ゆえに初期費用や月会費なども高価であるのも事実です。
個々それぞれ気になる優先順位はさまざまでしょうが、入会時の初期費用や月会費、成婚料とかの料金面が一番になるかたは多いと思います。
しかし結婚することが目的であれば、一番はお申し込みや紹介からいかにより多くのお見合い(お見合い料は無料が理想)ができるプランを選択することが大切でしょう。サポートに関しましてはいい加減な社はないと思ってよいと思います。
ご自身に合った最適の結婚相談所の選択を慎重におこなわれてください。